【持木彩伽のTint Voice】第七話:呼吸について

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第七話:呼吸について

【 知って得する声コラム 】


総レッスン数35000時間超えのボイストレーナーが声のお役立ち情報をお送りします!
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第7話:呼吸について


腹式呼吸という言葉をご存知ですか?
よく聞かれる質問は「腹式呼吸ができれば声は良くなりますか?」

はい!今よりも声は良くなります(^^)

ですが・・・!!!!
腹式呼吸だけが声を作りだしているわけではありません💦
腹式呼吸が出来なくても良い声の人はいらっしゃいます。
それは人それぞれ身長や体重が違うように骨格が違うので、腹式呼吸が出来ていなくても生まれつきの骨格で声が通る人もいます。

ではなぜボイストレーニングで腹式呼吸を推奨されるかといいますと、苦手分野があるのなら、苦手をな部分を補うことをすると良いからです。
声を出すこと、歌うことが人より苦手であれば、まず呼吸を意識することから始めることで呼吸量を増やしたり筋肉を使って声を安定させることが出来るようになるからです♪

のしくみを理解する

「発声」は肺から気管を通って吐き出される息が声門にある声帯を振動させて音を作ります。
この音が、のどから口の中・鼻・唇などを響かせて音声となります。
そして、唇・歯・歯茎・舌・ 鼻腔・あごなどで調音を行います。
日頃何気なく声を出す、話すという行為をしていますが実は身体の各部がいろんな役割をしてくれているということを意識することが重要です。

呼吸の種類

肩呼吸
呼吸の速度を速くし、たくさんの空気を短時間に取り込めるのでスポーツ向き
胸式呼吸
胸を上下させる呼吸で呼吸が浅い。吸う力は強いがコントロールができない
腹式呼吸
横隔膜を上下させる呼吸。腹筋を使うことによりコントロールができる
声の安定効果、声量アップ、緊張感の緩和
[ 腹式呼吸 ]

横隔膜を動かすことにより通常よりも1.5倍の酸素を取り入れられる。
たくさん酸素を取り入れることで血管の収縮、拡張が活発になり血行促進や血圧安定を促す。
また横隔膜とその周りの筋肉を使うことにより声が安定し疲れにくい声になる。

横隔膜の動き

  • *胸式呼吸の時、横隔膜は約2センチ上下する
  • *腹式呼吸の時、横隔膜は約12センチ上下する
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こんなにも呼吸方法によって横隔膜の動きが変わるんですよ!
そして横隔膜とその周りの筋肉を使って呼吸をコントロールすることが出来るようになるので、メリットがいっぱいです。
緊張して声が震えてしまうときや、高い声が出しにくい時にも腹式呼吸は利用します。
まずは腹式呼吸を習得しましょう!

本日のトレーニング

[ 腹式呼吸 ]
  • ① 仰向けで寝ます
    (人は仰向けで寝ているとき自然と腹式呼吸をしています)
  • ② 仰向けになったらお腹(丹田)に手をあてます
  • ③ 息をフーッと吐きお腹が凹んでいくのを感じます
    (息を吐くことから始めてください!これが重要です)
  • ④ 息を吐ききったら力を抜きます
    (息を吐ききることで力を抜いたときに自然と息が入ります)
  • ⑤ 息を吸ったときにお腹にあてた手を持ち上げるように意識する
  • ⑥ 息を吸ったら再度フーッと息を吐きお腹が凹んでいくのを感じます

この③~⑥をゆっくりと繰り返し行ってみてください♪

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腹式呼吸を使って発声をしていくには、まず腹式呼吸のみでしっかり出来ていることが求められます。
良い声のためにも!
健康のためにも!!
ぜひ今日から腹式呼吸トレーニングを続けてみてください。

≪Qクエスチョン≫
腹式呼吸は鼻から吸うの?口から吸うの?!

今回のトレーニングはどちらから吸っていただいても大丈夫です!

歌うため、話すための呼吸はまた今後のコラムにてご紹介します(^^) お楽しみに~

持木彩伽 Tint Room

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