【持木彩伽のTINT VOICE】
第十四話:【滑舌】が辞書に載っていない?!
【 知って得する声コラム 】
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第14話:【滑舌】が辞書に載っていない?!
今回は【滑舌】という言葉についてお話したいと思います。
最近よく耳にする【滑舌】という言葉ですが辞書で調べても載っていないことが多いのはご存じでしたか?
- 滑舌とは
- 演劇やアナウンスなどで,せりふや台本をなめらかに発声すること
ではどうして載っていないのでしょうか?
それは【滑舌】という言葉は、もともとは舞台用語だからです。
それが放送の世界でアナウンサーの教育の場などで使われるようになりました。
放送の世界には舞台から輸入された用語がいくつかあります。
本来ならそういう業界専門用語で終わるはずだったのですが、 そのうちにTVの一般出演者の発音の不鮮明さを称して番組の中で【滑舌】という表現を使うタレントさんが多くなったために一般にまで広がっていきました。
大きな辞書にも載っていないのは、辞書編纂者が「まだ一般の言葉として定着していない」という判断をしているからなのだと思われます。
最近はネット検索が多く、もはや辞書を使う方は少ないかもしれませんが(笑)
本日のトレーニング
次の言葉を3回連続で読んでみましょう!
- 生米生卵
(なまむぎ なまごめ なまたまご) - 炙りカルビ炙りカルビ炙りカルビ
(あぶりかるび あぶりかるび あぶりかるび) - 隣の客はよく柿食う客だ
(となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ) - すももも桃も、もう熟れたから、もう売れよう
(すももも ももも もううれたから もううれよう) - この寿司は少し酢がききすぎた
(このすしはすこしすがききすぎた)
持木彩伽 Tint Room
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