【持木彩伽のTINT VOICE】
第二十二話:マスクでも伝わる話し方
【 知って得する声コラム 】
総レッスン数35000時間超えのボイストレーナーが声のお役立ち情報をお送りします!
第22話:マスクでも伝わる話し方
コロナウィルスが第五類に移行して落ち着いたかと思われていますが
最近、子どもたちはインフルエンザが、大人はコロナが最熱しているとの情報が!!
一度外せたマスクもまたしなくてはならない・・・とお悩みの声が続出です。
マスクをして会話するとどうなるか考えたことありますか?
当然、本人の感想としては『しゃべりにくい』ですよね。
では他者からはどのように思われているでしょうか?
- 口元が隠れて表情が分かりにくくなる
- 表情や唇の動きの情報はコミュニケーションにおちて重要なポイントです。
- 声がこもって聞き取りにくい
- こちらは研究報告がされており普通に話しているつもりでもマスクした状態では
相手にとって聞き取りにくいため、マスク着常時は通常よりも大きな声でゆっくりと話す必要があります。
マスクをつけていても伝えるコツ
– 大切なポイントは2つ –
- ◇非言語的コミュニケーション
- 表情や顔色、視線、声のトーンやジェスチャーなど
「声」を意識する
顔だけではなく、声にも多彩な表情があり、声の「笑顔」は「笑声(えごえ)」と呼ばれています。
笑声を意識することで、相手に明るい気持ちを伝えることができます。
口角をあげて発音してみましょう。印象が良いだけではなく声がクリアに聞こえます。
嬉しいことがあった時、思わずワントーン高い声が出たり語尾があがったりすることがあります。
「ありがとう(↓)」よりも、「ありがとう(↑)」の方が嬉しい気持ちが相手に伝わるでしょう。
感謝や嬉しい気持ちではなく謝罪を伝えたい場合には、笑声の反対を意識しましょう。
音域を低くし語尾をさげると、真剣さが伝わりやすくなります。
大きな声でハッキリとした口調
普段よりも大きな口を開け、大きな声でハッキリとした口調で話すように意識しましょう。
また、早口は聞き取り辛いのでゆっくりと丁寧に話します。
相手の表情を観察し、不安なら「聞こえ辛いでしょうか?」と声を掛けて確かめることも必要です。
抑揚に注意する
フレーズにメリハリをつけるために抑揚にも注意しましょう。
一本調子で話し続けても大切なフレーズが印象に残りにくくなります。
文頭は高い音域で話始め、文末に向けて低い音域になるように話します。
また、特に伝えたいことや強調したいことはゆっくり大きく話すのも大切なポイントです。
「間」を大切にする
双方向のコミュニケーションを成功させるためには、センテンスとセンテンスのあいだに「間」を取ることが大切です。
必ずしも話し手と聞き手が同じ知識や情報を共有しているとは限りません。
聞き手が理解するための間を取り、理解のスピードにあわせることが大切です。
この時、単に「間」を取るだけではなく、相手の表情を良く観察しましょう。
理解できていないようなら確認し、丁寧に説明をすることでイメージの差異を埋めることができます。
パフォーマーの皆さん
声を届けたい思いを伝えるためにできることはたくさんあります!
声がメインのパフォーマンスではなくても声の印象はパフォーマンスにも影響します。
印象の良い声を目指し、パフォーマンスに集中できるように頑張りましょう☆彡
持木彩伽 Tint Room
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