【持木彩伽のTint Voice】第十九話：声が出しにくくなる飲み物

【持木彩伽のTINT VOICE】

第十九話：声が出しにくくなる飲み物

【 知って得する声コラム 】

総レッスン数35000時間超えのボイストレーナーが声のお役立ち情報をお送りします！

第1９話：声が出しにくくなる飲み物

アルコール類

アルコールの入ったお酒類は声のお仕事や歌っている最中は絶対にNGです。
「お酒を飲むと声が出しやすくなる」という人がたまにいますが、お酒を飲むと確かに一瞬だけ声帯がほぐれます。
それは血行がよくなり身体が温まるからです。
ですが充血して喉を痛める原因にもなりますので注意が必要です☝
声をだすことはとても繊細な筋肉のコントロールによって行われています。
またアルコールには利尿作用もあるため声帯の水分を奪ってしまいます。
声帯が乾燥した状態で歌い続けると、声帯ポリープや声帯結節を作る大きな原因になりますので、お酒を飲みながら声をだすことは出来る限り控えましょう。

緑茶・ウーロン茶

烏龍茶や緑茶も声帯には良くありません。
特に烏龍茶は油を分解する作用があり、声帯の油分を洗い流してしまいます。
声帯の油分が奪われると声が出しにくくなったり炎症を起こしやすくなります。
また烏龍茶にはカフェインが含まれるため、これも声帯の乾燥に繋がります。
烏龍茶と緑茶は成分が似ているので、緑茶もあまり声帯には良くないのですが、油分を洗い流す作用は烏龍茶の方が強いです。
お茶を飲みたい場合は、麦茶やルイボスティーなどのノンカフェインがおすすめです！

牛乳

乳製品は喉をコーティングする膜を作るため痛みを和らげたり回復を助ける効果があります。
しかしコーティングされることで痰が絡みやすくなったり、喉にこびりついて歌いにくくなるということが起こってしまう可能性があります。
そういった理由から乳製品全般は、声を使う場面前には摂らないようにしているプロの方もいます。
前日に飲む分には良い効果も期待出来ますが、本番直前には牛乳は摂らない方が無難です。

コーヒー

コーヒーに関しては諸説ありますが、カフェインによる利尿作用で水分が奪われてしまうということは間違いありません。
水分が少なくなると痰も絡みやすくなります。

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