【TINTインタビュー】ジロリアン陸(プロボクサー・マジシャン)

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目立ちたがり屋の少年から、「見られ方」を知りつくしたプロボクサーへ

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ージロリアンさんには様々な側面がありますが、まず「ボクサー」としてのジロリアンさんについて教えてください!

ボクシングとの出会いは従兄がきっかけで、彼がキックボクシングのチャンピオンになったのを観て影響を受けました。
体力には自信があったので、「俺もいけるんじゃないか?」と(笑)。
当時は高校生で、野球部でピッチャーをしていました。最後の公式戦で自分のせいで負けたことが悔しくて、社会人になっても野球をやりたいなと思っていたのですが、不規則な勤務の業界に就職したのでチームで行う競技は難しくて。それでボクシングのことを想い出し、やり始めたのが22歳の頃です。

ープロデビューまでは順調でしたか?

プロテストに受かったのが25歳の時。
他の人と比較すると時間がかかりました。実はプロテストまでの間、仕事を言い訳にして練習をサボりがちだったんです。
「仕事で疲れたし、今日はもう練習はいいか」
という感じで、案の定1回目のプロテストは落選。ただ実戦のテスト相手が強すぎたというのはありました。
気が付いたら後楽園ホールのベンチに横たわっていて、自分がどこから来てどこに住んでいるのかもわからない状態で。そうしたこともあって、2回目のプロテストを受けるまでにも少し時間がかかりました。

ー当時は番組制作会社でビデオカメラマンとして勤務していたそうですね。

そうです。昔からテレビっ子で、バラエティ番組が好きでその制作に携わりたいと思って就職しました。
本当はお笑いが大好きで、お笑い芸人になりたかったくらい(笑)。
制作系の専門学校に入って番組制作について一通り学び、就職活動では好きだった「開運!なんでも鑑定団」等の番組テロップを見て、作っている会社を探り当てて応募していました。その中で内定を頂いた制作会社に入社したのですが、自分が望んでいたバラエティ番組にも携わることが出来て、とても良い経験をさせてもらいました。

ーボクサーは観られる側、ビデオカメラマンは裏方と真逆ですが、本当はどちら側が好きなんでしょう?

正直にいうと、昔からかなり目立ちたがり屋なんです。表舞台に立つことへの憧れは強いし、漫才をやってみたいという想いもあるぐらいです。コンビを組んでくれる人がいるなら、是非やってみたい。ボクシングとは違って、自信はないですけどね(笑)。

ービデオカメラマンとしての仕事はどうでしたか?

バラエティ番組では、場の空気を瞬時に読むことや、その時の収録の話の流れを把握することがとても大切です。
当時は何度も怒られていました。この時の経験で、反射神経が養われた可能性はあるかもしれません。徐々にそれらもこなせるようになって楽しくなってきた頃、ボクサーとしてのプロデビュー戦が重なりました。

ーそこでプロボクサーの道を選んだのですね。

プロデビュー戦(相手はなんとお笑い芸人、ロバートの山本博さん)では負けたものの、まだボクシングをやりたいという気持ちがあったので、すぐに会社に辞めると伝えました。引き留めてくださったんですが、それなりにボクシングを続けるつもりだったので、そこですっぱりと辞めました。

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空気を読む力が、マジックの楽しさを最大化する

ーもう一つの顔、「マジシャン」はいつからなのでしょう?

中学生の頃、クリスマスパーティの出し物でマジックのおもちゃを買ったのがきっかけです。
ハマってからはお小遣いでどんどん買って、学校の休み時間に友達に披露していました。おもちゃではなく、本格的にスキルを身に着けるようになっていったのは高校生になってから。
ちょうどマジックブームで、セロさんや前田知洋さんなどが出演する特番がたくさん放送されていたんです。中でも前田知洋さんの「アンビシャスカード」というマジックの種をどうしても知りたくて。その頃から本やDVDを買って、テクニック系のマジックを勉強するようになりました。

ーマジシャンとしては、どのようなことを大切にしていますか?

先ほどの「場の空気を読む」力はマジックでも大切なポイントです。
例えば、居酒屋さんの流しでは、遠目から様々なテーブルを観察しています。
「あのテーブルはいけるかな」とか「ここはタイミングが違うかな」とか、実は結構見ています。
あとは、どの人に振ったら場が盛り上がるか。
さらにいうと、チップのことも考えて、出来るだけ多くの人に参加して体感してもらえるように考えています。
遠目から見ている人がいるなら、その人も巻き込んで出来るだけ大人数に見てもらった方が総額は大きくなりますからね(笑)。
でも何より、見てもらってリアクションをもらえると、自分が気持ちがいいし嬉しいんです。

ーボクサーをやりながらマジシャンもやっていると、不都合なことも起きませんか?

試合の直後に自分の顔写真を送ってみたら、「今週はマジックの仕事はやめましょう」となったことは何回かあります。
ボクサーとしての仕事との兼ね合いでいうと、減量とラーメンとの兼ね合いもありますね。ぎりぎりまでは食べるのですが、12キロぐらい減量するので3週間前が限界。そこから集中して減量するので減量中は禁断症状状態ですが、計測後に食べるラーメン次郎が本当に美味しくて、その為に減量している感じさえあります(笑)。

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対価以上のパフォーマンスで「面白い」を届けたい

ージロリアンさんのラーメン好き、特にラーメン二郎への熱量は凄いですよね。

ジロリアンという名前もラーメン二郎からとっています。本名でやっても面白くない、目立ってなんぼの世界だろうということでラーメン二郎からとりました。
以前は店主さんに「どうせ売名だろうと、よく思っていなかった」と言われたりもしましたが、ありがたいことに今は創業者の親父さん、息子である社長さん、店舗のお弟子さんや店主さんも皆応援してくださっていて。以前ラーメン二郎三田本店の夜の部をお休みして、僕の試合を見に来てくれたことがあったのですが、それが本当に嬉しくて!夢のような話です。

ーラーメン二郎やラーメン関係で、何か模索していることはありますか?

今やっている領域にとらわれずに面白いことがしたいと常々思っています。動画のコンテンツにも興味があって、そこでラーメン二郎を扱った何かをやりたいという気持ちはありますね。ラーメン二郎に迷惑のかかることやラーメン二郎を使ってのお金儲けはしたくないのですが、ラーメンで何か仕事を作りたい。
ボクシングの方でも、ラーメン二郎のロゴをトランクスに入れさせてほしいです!今度聞いてみようかな、インパクトありますよね(笑)。

ーラーメン二郎への愛が伝わりました(笑)。パフォーマーとして心がけていることはありますか?

ボクシングでもマジックでも、対価を頂いてパフォーマンスをしているので、頂いた対価以上のものを返したいし、お金を払ってよかったと思ってもらえるものを見せたいと思っています。自分自身、人よりサービス精神が旺盛な気はしているんです。チップを頂いたら、おまけのマジックを沢山やって長くなってしまったり。ボクシングでも、チケット代には入場等も含まれているので、そこも含めて楽しんでもらいたいと思っています。
実は入場のパフォーマンス、本当はやりたくないんですよ(笑)。
試合前なので集中しているし、余計な所に気を使いたくない。でも、他の人と同じでは嫌なので色々やってしまう。良い反応をもらえるということは期待をしてもらえているんだと思うので、毎回その期待をほんの少し超えたくて、やってしまうんです。面白い試合ができないこともあるし、それは自分1人で出来ることではないので・・・せめてその分、出来ることは提供したいんですよね。
いつも、試合が終わったらツイッターでエゴサーチして一喜一憂しています。
やっぱり「この人は生粋のエンターテイナーだ!」っていう投稿があったらRTしてしまいますよね。

ーありがとうございます。最後に、ジロリアンさんが大切にしていることや、Tint Room についても聞かせてください。

僕はずっと「面白いことをしたい」と思っています。
昔から人と同じこと、“普通”なことはやりたくなくて。
ボクシングの会見のコメントでも「絶対に勝ちます」では面白くない。「楽しませたい」という言い方は少し格好つけで、単純に自分が面白いと思われたいんです。

Tint Roomは、そういう「楽しんでもらう」ということをベースに、その需要と供給の架け橋になっているのがありがたいですよね。
自分の名前を売るきっかけにもなるし、それで知ってくれる人も増えて、仕事になる可能性も広がっていると思います。登録に関することはTint Roomにお任せでやってもらえるし、営業などをやっていなかった自分がマジック等でここまで知られるようになったのもTint Roomのおかげです。

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インタビュアーコメント

「面白いと思われたい!」という純粋なモチベーションで、多様な領域での活躍ぶりを見せているジロリアン陸さん。だからこそサービスもするし、だからこそ人と違うことをやりたい。ラーメン次郎さんをも動かしたその真っすぐさが伝わったのではないでしょうか。是非、ジロリアン陸さんへのご依頼をお待ちしております!
(Interview&Text:Shiho Nagashima)

ジロリアン陸 Tint Room

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