2018年 ゆがわらハロウィン
<ゆがわらハロウィン2018 オフィシャルHP ↓ ↓>
10月27日(土)
電車を降りると、土産屋や食事処が並ぶ「湯河原」。
神奈川の温泉郷として知られるこの地で、地元の『商工会青年部・旅館組合・観光協会』からなる”ゆがわらHalloween実行委員会”が主催する「湯河原でハロウィンイベント」が三年前から行われている。
秋の色彩豊かな木漏れ日の下を歩いて約十分。
体育館を貸し切ってステージづくりが行われ、外にはいくつもの移動式屋台が並ぶ。
開催一時間前より、地元の子ども達も仮装をして集まっていた。
ステージを彩るのは、個性豊かなパフォーマーたち。
総合司会は”声の職人”として、司会やナレーターなどを手掛ける花咲あんな。
彼女がマイクを手に取ると、まるで一輪の花が咲いたように、会場がぱっと華やかな雰囲気に変わる。
柔らかいのにどこか凛とした力強さのあるその声は、MCや司会での豊富な経験が活きているのだろう。
また、催し物の準備でどうしても間が空いてしまう際に、すかさず会場に対して気遣いの言葉をかけられるのは、彼女の人柄なのかもしれない。
今回、イベントに色をそえる公式コスプレイヤーとして相模舞台同盟も参加している。
さて、ステージのトップバッターを勤めるのは、アイドルユニット「ゆめはじ」だ。グラビアアイドルやモデル、声優など夢へ駆け出している彼女たちのユニット名は“ゆめのはじまり”に由来しており、歌もダンスも明るくパワフル。
ハロウィンイベントということもあり、今回は3人がそれぞれコスプレをして登場していた。
【ゆめはじ 宮崎由望】
グラビアアイドルやモデルとして活動。
【ゆめはじ 安莉紗】
タレントやモデルとして活動。
【ゆめはじ 大内真佑花】
声優志望。
【子どもたちの視線もステージにくぎ付け】
そして、チャイナドレスに身をまとい登場したのは、サックスプレイヤー・田代望心。
彼は、ジャズフュージョン、Funkをメインに、演歌・歌謡曲からバックバンド等の幅広いスタイルで演奏活動を行っている。細かな運指で奏でられるメロディーは、子連れで訪れた大人たちをも魅了する。
さらに、彼のメロディラインをサポートするのは個性豊かなキーボード、ベース、ドラムたち。
【クラシックな演奏に、思わず腰を下ろして聴き入る夫婦】
湯河原ハロウィンの特徴の一つと言えるのが、運営スタッフも仮装をしてハロウィンイベントを楽しんでいるということだ。
ステージ裏には、仮装用のマスクがスタンバイしている。
【イベントステージを取り仕切るプロデューサーも仮装で盛り上げる】
【ステージ前、厳しく打ち合わせをする恐竜プロデューサー】
また、当イベントでは、子ども達に楽しんでもらえるような工夫がたくさん盛り込まれている。例えば、トイレの前で微動だにせず立っているこの怪しい男は、実は飾りでも置物でもない。
子どもたちが「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ)!」と声をかけると、快くお菓子を配ってくれるのだ。
【ゆめはじメンバーもステージ下でお菓子配り】
静岡発のボーカルユニット オレンジとお茶で”オレンチェ”がベテランのステージを魅せ会場をさらに盛り上げた。
体育館内にはフェイスペイントや輪投げ、手作り雑貨のブースが立ち並ぶ。ハロウィンならではの飾りものを親子で手作り体験することもできる。
夜になると、会場の雰囲気はさらに一変する。体育館外にはカラフルな風船で彩られたタワーがハロウィンのイルミネーションと化すのだ。また、今年は悪天候のため、残念ながら延期となってしまったが、近隣の海辺から六千発もの花火が上がる。
大人から子どもまで、幅広い世代に慕われる「湯河原ハロウィンイベント」は大盛況の中、その幕を閉じた。
地元住民によって運営されているこのイベントは、都内で活動するタレントや来訪者を歓迎するアットホームな雰囲気を持っている。
遊び心のいっぱい詰まったスタッフ達と、人々を楽しませようと一心にパフォーマンスを見せるアーティストたちが創り上げていることもあり、訪れた人々に夢の時間と、ほんの少し勇気を与えてくれるように思う。
また来年、この場所で彼らに会えることを心から楽しみにしている。
■写真・文/吉井翔子
□安莉紗(ゆめはじ)
□吉井翔子
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