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水墨画は個人でも上達する?水墨画の技法について

水墨画は個人でも上達する?水墨画の技法について

水墨画は個人でも上達する?

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水墨画は個人でも上達する?水墨画の技法について

「趣味をもちたいけど、時間もお金もない…。」という方は多いと思います。
そんな方は、家でできて、道具もお金をかけずに揃えられる「水墨画」を始めてみてはいかがですか。
水墨画は、お年寄りだけでなく、実は様々な年齢層に密かに注目を集めています。
そこで今回は、個人でも始められる水墨画の描き方から上達のコツまでをご紹介します。

●水墨画とは
水墨画は東洋画の様式の一つで、中国の唐の時代から描かれ始め、鎌倉時代後半から室町時代前半に日本に伝えられたとされています。

墨のみで描くため、白黒だけで色彩を表現しますが、墨の濃淡やぼかし、かすれ、にじみ、グラデーション、筆を動かすときの速さなどの技法で、様々な風合いを表現することができます。

白黒の絵は、見る人によってイメージする色彩が変化するので、見る人の想像力をかきたてます。

●まずは道具を揃えましょう
水墨画に必要な道具は以下のたったの6点です。

・水彩画用の筆(太め)
・硯(すずり)
・墨
・絵皿
・筆洗い
・水墨画用紙

絵皿は家にある小さめの小皿、筆洗いは小さなバケツなどでも十分です。
習字の経験がある方は、習字道具を使用することで手軽に始められます。

●水墨画初心者の練習手順

1.太い線の練習
硯に墨を入れ、筆に墨を含ませます。筆を寝かせ、縦や横に太い線を描いてみましょう。同じ太さの線が描けるようになるまで練習してください。

2.細い線の練習
筆の穂先だけで細い線を描いてみましょう。
手で筆をコントロールしようとせず、手は筆に添える程度で、筆の重さで自然に穂先を沈ませて筆を運びましょう。
慣れてきたら、曲線など様々な形の線を描く練習することで、描ける絵の幅が広がります。

3.グラデーションをつくる
筆の穂先に水を含ませてから、穂先で少しだけ墨をとりましょう。
絵皿で穂先の水と墨を混ぜ、筆の真ん中までしみこませます。
そのあと、また少しだけ穂先で墨をとり、同じ絵皿で混ぜて筆の真ん中までしみこませ、最後にまた穂先に墨をつけます。

筆を寝かせた状態にし、半紙で上下させながら、左から右に筆を運びましょう。
すると、筆を運ぶたびに、濃い墨の色から段々と薄い色になり、切れ目のない美しいグラデーションの線を描くことができます。

4.竹を描く
1から3までが上達すると、簡単な絵を描くことができます。
まずは初心者でも描きやすい、竹を描いてみましょう。

竹を描くときは、3の手順で墨を筆に含ませます。
竹の幹は「片隈」という技法、葉は内脈という技法を用います。

・幹を描く
まず初めは、筆の線を片側だけ濃くする片隈という技法を使って描きましょう。
半紙に対して平行に筆を根元まで寝かせ、その状態のまま上へ筆を運びます。
5cmほど線を描いたら半紙から筆を離し、描いた線の少し上からまた同様に筆を寝かせて上へ線を描きます。

これを繰り返すことで、竹の節を表現することができます。また、線の片側だけ濃くなるため、立体感のある幹を描くことができます。

葉を描く
葉は、線の真ん中に濃い線を入れる「内脈」という技法を使って描きましょう。
筆に3の手順で墨を含ませたら、絵皿の縁を使って筆を曲げ、船底のような形に整えます。

穂先をかるく半紙につけた状態からはじめ、少しずつ力を抜きながら半紙から筆を離しましょう。線の真ん中に濃い線がつき、葉脈を表現することができます。

●楽しくなってきた人へ、個人でも上達するコツ
水墨画は様々な技法を利用して描きます。
つまり、技法を覚えることが上達のコツともいえます。
竹を描く際に使用した「片隈」、「内脈」は隈取技法という技法ですが、ほかにマスターするとよい三つの技法をご紹介します。

・先隈
先端を濃くすることで物の立体感を表現することができる技法です。
花びらなどによく使われます。
最初に水で薄めた墨(淡墨)を含ませ、穂先に濃い墨を少しだけつけます。
穂先を半紙につけ、少しずつ筆を寝かせるようにしながら筆を運ぶと、先端が濃い線を描くことができます。

・両隈
両側を濃くすることで、物の輪郭を強調する技法です。
淡墨を含ませ、絵皿の縁で鳥のくちばしのように平たく筆の形を整えます。
筆の両端に濃い墨をつけ、濃い墨をつけた両端が半紙につくように、筆を寝かせながら運びます。

・元隈
根元を濃くすることで、花びらの重なりや美しいグラデーションを表現することができる技法です。
筆の穂先から根元まで、しっかりと濃い墨を含ませ、ティッシュで穂先の墨だけをぬぐい取ります。
筆洗いに穂先をつけ、穂先の墨を洗い落しながら水を含ませます。

半紙に筆を根元まで寝かせ、根元で「W」を描いていきます。穂先は薄く、根元は濃く丸みのある形ができ、花びらのように見えます。

●本やネットから学びましょう
・矢形嵐酔著書「初めての水墨画 楽しく描ける基本とコツ」

こちらの本は、写真つきで描き方の手順を丁寧に説明した、初心者向けの一冊です。竹、蘭、椿、十二支などのおさえておきたい画題から、法隆寺や五重塔など本格的な描き方も紹介しています。一冊持っておくだけで、基本から応用までを学べる本です。

・YouTubeの「篠原貴之 水墨画デモンストレーション」

水墨画家の篠原貴之さんが、水墨画の描き方の基本から応用までをデモンストレーションしながら紹介してくれます。写真ではイメージがしづらい方にはおすすめです。

●まとめ
水墨画はお年寄りの趣味というイメージがあるかもしれませんが、技法を知ることで様々な絵を描くことができる面白さと奥深さがあり、幅広い年齢層に人気です。白と黒だけで表現する世界をあなたも楽しんでみませんか。

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